作品説明
EXTRACTシリーズ
このシリーズは、自由を尊重するIWAZAKIの姿勢も視覚化されています。よくある四角形ではなく、特異な形状のパネルを採用し、それぞれが自由な角度で壁に掛けられるよう工夫されています。
同じドローイングのシルクスクリーンの版を使用しながらも、形が異なるパネルに印刷することで、それぞれが唯一無二の存在となります。一方で、同じ版から生まれているという共通性から、それらはみんなとつながりを持ちながらも個として存在していると言えるでしょう。
また、このシリーズは、オリジナリティとは何かという根本的な問題と、芸術作品がどのように個性と一体感を内存することが可能かというテーマを私たちに投げかけます。
アーティスト
TAKERU IWAZAKI
静岡を拠点に活動するアーティスト。ストリートカルチャーや実験的なアブストラクトヒップホップに影響を受けて創作を始める。水の流れや樹木の佇まいなど、自然界の現象にインスパイアされ、鑑賞者に没入感をもたらす「FLOW(流れ)」をテーマの1つとして、万物が放つエネルギーを伸びやかな線に集積させる。黒を基調とした線と線がセッションする如く互いに響き合い、緻密に拡がるドローイングを特徴とする。個展をはじめとして、壁画やライブペインティング、DJやファッションブランドとのコラボレーションなど、多岐にわたる媒体で横断的に作品を発表している。